トップページ > 【評価順】ビジネスの本> 【読書感想】『「自分メディア」はこう作る! 』ちきりん
優れたメディアは長期的な成長を考えている
『「自分メディア」はこう作る! 』ちきりん著 書評
サイト管理人の評価
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2005年に書き始めた「Chikirinの日記」を月間200万PVの規模までに成長させ、社会派ブロガーとして絶大な人気を誇るようになったちきりんさんによる「ブログ戦略的運営記」。
自分でも複数の自分メディアを運営している管理人にとっておおいに参考になりました。
通常、自分メディアを立ち上げる動機は様々であると思いますが、大きな要素として副収入を得たいということがあるでしょう。
そして、短期的な利益ばかりを考え、そのメディア価値はむしろ失っていく…。そんな大半のメディアと真逆の方針をとっているのがちきりんさんです。
今でこそ、「ブロガー=ちきりん」という位のブランディングが確立していますが、そもそも世間に注目されるようになったのはブログをスタートさせてから3年も経過してからなのだそうです。
それも2007年末に書いたエントリー記事が2008年に入り「はてなブックマーク」で共有され、炎上したことがきっかけというから何がとっかかりになるかわかりませんね。
しかしながら、注目されなくても3年間黙々と記事を書き続けており、もともとちきりんさんが書くこと自体が好きだったそうなので、お金目当てではない「無私の心」があったからこその必然の出来事なのでしょう。
そして、注目された時には3年分の濃密な記事が溜っていたので、濃いファンが一気に増えたそうです。
それから現在にいたるまでのちきりんさんはブログ運営方針を決めて行動するのですが、そこには「長期的にブランド価値を高めていこう」という意志が感じられ、読みごたえがあります。
例えば、個別の取材や執筆依頼を受けるかどうかの判断は、「時間や手間がかからないか」「ブログを読んでほしいと考えている特定の共通点を持つ読者を、どれくらい増やせるか」の2点を基準にするそうです。
この点においても、通常は目先の収益から判断する人が多いと思うのですが、あくまで「Chikirinの日記」の成長を第一に考えるあたりはさすがです。
他にも、パーソナルブログの分離やコメント欄の削除、はてなブックマークとの決別など、成長に合わせて適宜適切な判断を行っていることが伺えます。
これらは全てあくまでも「ブランド価値の向上をプライオリティーに置く」という軸がブレないから出来るのでしょう。
それこそ自分の人生を変えるほどのメディアを作り、育てたいと考えている方にとってはとても有益な情報を提供してくれる一冊になっています。
興味のある方は是非、一読してみてください。
後半部分には「Chikirinの日記」のベストエントリ集もついており、ちきりんさんの考え方も学ぶことが出来ます。
こんな人におススメ!
・自分でメディアを持ち、そのブランド価値を向上させたい人
・トップブロガーによるブログの戦略的運営方法を知りたい人
・大人気ブログ「Chikirinの日記」のベストエントリ集を読みたい人
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読書日:2015年1月
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