トップページ > 【評価順】エッセイの本> 【読書感想】『おにぎりの丸かじり』東海林 さだお
28年間高いレベルのコラムを書き続ける東海林さだおさんの圧倒的な才能
『おにぎりの丸かじり』東海林 さだお著 書評
サイト管理人の評価
スポンサーリンク
本書は漫画家、エッセイストの東海林さだおさんが週刊朝日で連載している「あれも食いたいこれも食いたい」をまとめたもので「丸かじりシリーズ」として定期的に刊行されています。
毎回様々な食材を取り上げ、それにまつわる随想と複数の1コマ漫画カットが掲載されます。
この連載は1987年に開始され、今もなお継続中。実に28年もの間連載されている長寿シリーズです。
この本でもグミやカレー、ビーフシチュー、コンビニのおでんなど様々な食材を取り上げ持論を展開していきます。
その視点がとてもユニークでチャレンジングな試みもたくさん。
例えば、「丼に山盛り一杯のゴハンを、おかず無しで食べることがはたして出来るのか」「松茸を丸ごと一本、頭の方から丸かじりしてみる」「中華マンは、口の中に丸ごと一個いっぺんに入るものなのかどうか」といった具合。
このように比較的に身近な素材で行われる、バカバカしくも興味をそそられる試みは楽しく読むことが出来ます。
このシリーズは今までにも何冊か読んできていますが、30年近く続いているシリーズで、どの本を手に取っても面白いというのは物凄いことだと思います。
毎週毎週一定レベルのコラムを生み出し続けている東海林さだおさんは、非凡の才能の持ち主です。
今でも十分に評価されている方ですが、個人的にはもっともっと評価されてしかるべき人物なのではと感じるのです。
1章がすぐに読み終えることが出来るので、空いた時間に何も考えずに楽しんで読むにはぴったりの一冊です。
こんな人におススメ!
・身近な食材にまつわるコラムを気軽に楽しみたい人
・全編通して高いレベルで楽しめるグルメ本を読みたい人
・時間に余裕のある中高年の男の人
スポンサーリンク
読書日:2015年2月
サイト管理人の評価