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渋沢栄一の教えをストーリー仕立てで紹介

『渋沢栄一の経営教室 Sクラス』香取俊介 田中渉著 書評

 

『渋沢栄一の経営教室 Sクラス』香取俊介 田中渉著

 

サイト管理人の評価

 

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渋沢栄一は言わずと知れた日本の近代経済社会の基礎を築いた実業家。日本資本主義の父と称されています。

 

東京海上火災保険や帝国ホテル、キリンビールなど500以上の企業の設立に関わりました。

 

私はこの渋沢栄一が好きで、それは「道徳経済同一説」を唱え実践した、論語をベースにした経営哲学に魅力を感じているためです。

 

関連本は多く読んでいますし、東京都北区にある資料館にも行っています。

 

本書は小説になっていますが、その中に渋沢栄一の教えを盛り込ませるという、ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』のような形式をとっています。

 

著者の香取俊介さんは脚本家・作家、 田中渉さんは作家・イラストレーターです。

 

読んでみて驚いたのは、2058年から始まり、タイムスリップをするSF仕立てになっていること。

 

渋沢栄一の教えを紹介するという観点からするとなかなか奇抜な方向から攻めていますね。

 

感想としては、既に渋沢栄一の教えを熟知している私にとって、物語の中で紹介されるという形式はまどろっこしいなという印象でした。

 

初めて渋沢栄一の教えを知る分には良いのかもしれませんが、ある程度知っている方にとってはストーリー部分が邪魔に感じるかも。

 

また、物語も多く読む私にとって、ストーリーとしても中途半端な印象であり、あまり楽しめなかったなというのが正直なところ。

 

この本はもう少し若い世代が渋沢栄一を知るきっかけとして有益なのかもしれません。

 

こんな人におススメ!

・初めて渋沢栄一の教えに触れたい人
・物語を楽しみながら渋沢栄一を学びたい人
・大学生以下の若い人

 

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読書日:2015年1月

 

『渋沢栄一の経営教室 Sクラス』香取俊介 田中渉著

 

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