「これでよろしくて?同好会」で繰り広げられるガールズトーク
『これでよろしくて?』川上 弘美著 書評
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川上弘美さんの作品を読むのはおそらく谷崎潤一郎賞受賞作品となった『センセイの鞄』以来。
女性ならではの視点と、ストーリー展開の巧みさが印象に残っています。
この物語の主人公菜月は38歳の主婦。
元カレの母親から「これでよろしくて?同好会」に誘われ、戸惑いながらも馴染んでいきます。
この同好会の議題が、例えば、「社会人で独り暮らしをしている息子の部屋を久しぶりに訪ねたら、息子の友達と見知らぬ女の子が寝ていました。
こんな時、どういう態度をとるべきでしょうか。」というようなもの。
確かにのっけからこんな議題をぶつけられたら誰でも驚いてしまいますね。
しかしながら、女性の方はこのような同好会があると嬉しいのかなと感じます。
全体的に『センセイの鞄』の時に比べて、話の流れが冗長的で読むのが退屈になる箇所もありました。
しかしこれは私が男性だったことが原因なのかもしれません。
細やかな描写は女性ならでは。
身の回りの出来事を作品に反映させている印象で、女性にとっては共感する部分も多いと思われます。
日常を生きる女性に読んでいただきたい一冊です。
こんな人におススメ!
・日常の物語を読みたい主婦の方
・川上弘美流ガールズトークを楽しみたい方
・嫁・姑問題など身近なテーマについて考えてみたい方
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読書日:2015年3月
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