トップページ > 【評価順】経済・金融の本> 【読書感想】『ヤバイです!その金遣い』石原 伸浩
反面教師としてとても有益な学びを得られる
『ヤバイです!その金遣い』石原 伸浩著 書評
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著者の石原伸浩さんは弁護士。毎日3〜4人は相談に来ており、年間で1000人以上の話を聞いているそうです。
その中で借金の話も多く、また、ご自身もお酒やギャンブル、風俗遊びで失敗しかけた経験をお持ちです。
本書はこれらの体験をベースにお金のトラブルの傾向と対策を綴っています。
全編を通してためになる情報が多く、反面教師としておおいに効果があると感じました。
本書は全4章から成り立っています。
第1章はお金に失敗するケースを25例載せています。
ギャンブル、風俗・ホスト、エステ、収集癖、旅行・帰省、投資、仕事転々など。
あらゆる事柄がちょっとしたことで借金生活に陥るリスクを秘めていることがわかり戦慄を覚えます。
過去、何度か好奇心で裁判の傍聴に行ったことがあるのですが、確かにいたって普通の人がちょっとしたことがきっかけで借金まみれになったケースを見たことがありました。
第2章は失敗しやすい人の性格・キャラクターについて。
プライドの高すぎる人、ルーズな人・あきっぽい人などけっこう誰にでも当てはまるような性格の人ばかり。
リスクは身近に存在するということを改めて思い知らされます。
第3章は具体的な予防と対処法、第4章はトラブルを一人で処理できなくなった時の対応について書かれています。
全編を通して、分相応にお金は使うべきであり、リスクヘッジを十分にするべきであるということを心底感じました。
少しのきっかけで人間は簡単にドン底に落ちる可能性を秘めているのです。
借金トラブルについてたくさんのケースを見てきたからこそ書けるこの本の内容はとても貴重であり、その後のお金に関する考え方も違ってくるでしょう。
借金トラブルの予防本として是非読んでおきたい一冊です。
こんな人におススメ!
・借金トラブルにならないように予備知識を入れておきたい人
・反面教師からお金を貯める方法を知りたい人
・お金のトラブルになるあらゆるリスクを知っておきたい人
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読書日:2014年9月
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