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話題の経済トピックスから経済について学ぶ

『新版 今までで一番やさしい経済の教科書』木暮 太一著 書評

 

『新版 今までで一番やさしい経済の教科書』木暮 太一著

 

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いわゆる経済のお勉強本。この手のものには『経済ってそういうことだったのか会議』という名著があるのですが、これに補足する形でチョイスし読んでみました。

 

著者の木暮太一さんはサイバーエージェント、リクルート等に勤務後、現在はビジネス書作家として活動しつつ、企業内・組織内での講演を行っています。

 

本書は2009年に出版したものの更新版とのことで、2012年4月の刊行なのですが、この時期に起きた出来事に関連したトピックスを取り上げています。

 

この間の変化の例として、「歴史的な円高」「日本政府の財政赤字、借金問題」「失業率の高まり」「エネルギー確保問題」「TPP」を挙げています。

 

しかしながら、2014年と比較してもすっかり古い話題になっていますね。

 

内容としては、為替や物価、株式会社、M&A、景気対策、日銀の役割、投資などについて書かれています。

 

確かにわかりやすく説明されており、すんなりと頭に入ってきます。

 

しかしながら、これは私の問題なのですが、為替の仕組みを理解しようとするとなかなか難しいですね。

 

私としては、日銀がどのように物価や景気をコントロールしているのかといったことや、誰が「景気がいい」と決めているのかといった話題が参考になりました。

 

既に知っていたこともある一方、随所に初めて知った箇所もあり、総じて経済に対する理解度を深めることが出来たかなという印象です。

 

先述した『経済ってそういうことだったのか会議』が経済の原理原則についての記述が中心であるのに比べ、本書は刊行時期に話題となったことを取り上げてわかりやすく解説しているという側面が強いです。

 

おそらく今後も更新版が出ると思うので、話題のニュースを理解する参考書としての位置付けと考えるとよいでしょうね。

 

こんな人におススメ!

・経済ニュースを理解するための知識を得たい人
・景気の仕組みについて理解したい人
・為替の仕組みについて理解したい人

 

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読書日:2014年2月

 

『新版 今までで一番やさしい経済の教科書』木暮 太一著

 

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