トップページ > 【評価順】スポーツの本> 【読書感想】『森・西武ライオンズ 9年間の黄金伝説』加古大二
西武ライオンズ黄金時代の激闘を再現
『森・西武ライオンズ 9年間の黄金伝説』加古大二著 書評
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埼玉出身の私は西武ライオンズのファンです。子どもの頃はまさに黄金時代で毎年のように圧倒的な強さで優勝していました。
当時日本シリーズは全部昼間に開催され、小学校で先生が試合の模様をテレビで見せてくれたのは良い思い出です。
そんな私にとって森監督が指揮をとっていた9年間の記録を書いた本書はまさにバイブルのような存在です。
もちろんファンではない人にとっては興味が半減すると思いますが。。
森監督時代の西武ライオンズは9年間のうちに優勝8回、日本一6回というとんでもない成績を残しています。
巨人のV9時代は知りませんが、贔屓のチームがとんでもなく強い日々が長期間続いたというのはとても幸せであったなと感じるのです。
本書では1986年から1994年までのペナントレースでの西武の活躍を1年毎に綴っています。
1986年には清原が入団。以後、石毛、秋山、工藤、渡辺、塩崎といった若獅子の活躍が描かれ、あれだけの役者が揃ったチームはやはりすごかったなあと唸ってしまいます。
終盤になると主力選手の高齢化や秋山の放出など、凋落の兆しを見せ悲しみが増します。
私にとって、少年時代に毎日ラジオにかじりついて試合の行方を見守っていた懐かしい日々がよみがえってきました。
そんな西武ライオンズも今やかっての勢いをなくしています。
良いプレイヤーは登場しているのですが、当時に比べるとやはりふがいない思いの方が強いです。
球団母体の資金力も当時とは全然違うのでまたあの日々のように強い西武を見せるのは難しいと思いつつ(秋山、工藤と監督が以降しているソフトバンクに引き継がれてしまっている感があります)、ファンとしてどんな状況でもこれから見守っていきたいと思います。
こんな人におススメ!
・西武ライオンズファンの人
・西武黄金期のプロ野球の状況を楽しみたい人
・強いチームが衰退に向かう過程を知りたい人
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読書日:2014年9月
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