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実践的で高度なインテリジェンス対人術

『人たらしの流儀』 佐藤 優著 書評

 

『人たらしの流儀』 佐藤 優著

 

サイト管理人の評価

 

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著者の佐藤優さんは対ロシア外交で活躍した外交官。「外務省のラスプーチン」との異名も。

 

その後、2002年に鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕。

 

佐藤さん本人は自身にかけられた一連の容疑・判決を「国策捜査」であると主張。現在は作家として活躍しています。

 

本書は「人間関係を通じて胆力を鍛えるための教科書」という位置付け。

 

講義形式となっており、インタビュアーの質問に佐藤さんが答える形で進行しています。

 

講義は全部で15。いい本の選び方・読み方、聞き上手について、異業種交流会についてなどテーマは多岐にわたります。

 

全編を通してとてもレベルが高く、私はなかなか頭が追いついて行けない箇所も少なくありませんでした。

 

とはいえ、とても実践的な方法を伝えているので、所々参考になりそうな部分も。

 

「与え続けることで主従関係を作り上げる」という教えなどは人間関係を戦略として捉えている佐藤さんならではの視点があり、強く印象に残りました。

 

他、本は大型店の専門員が薦める本を同じテーマで3冊読むことや、異業種交流では歓談中の輪の中に入りながらも話題の中心にならないことなど、佐藤さんの外交官仕込みのテクニックが炸裂しています。

 

一度だけではなく、何度も読みこなし、自分のものにしていくことで価値が高まる内容になっていると感じました。

 

こんな人におススメ!

・外交官仕込みの対人スキルを学びたい人
・インテリジェンス的情報収集術を知りたい人
・聞き上手になるためのテクニックを学びたい人

 

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読書日:2014年4月

 

『人たらしの流儀』 佐藤 優著

 

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