トップページ > 【評価順】経済・金融の本> 【読書感想】『世界No.1投資家バフェットの謎 何がその成功をもたらしたのか?』庄司 卓矢
公認会計士が分析するウォーレン・バフェット成功の要因
『世界No.1投資家バフェットの謎』庄司 卓矢著 書評
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ウォーレン・バフェットといえば、常に世界長者番付けトップ付近に位置し続ける投資家。
現在85歳になりますが、投資においてこの年齢になるまで生き残り、資産を増やし続けられる人はまずいません。
そしてこれだけ資産を持っておりながら、極めて質素な生活をされていることでも知られ、人格者としての側面も持ち合わせている人物です。
本書は公認会計士である庄司卓矢さんが「人がわずか一代で世界有数の富を築きあげるには、いったい何が必要なのか?」というテーマで自らバフェットについて調査した内容が書かれています。
特に、バフェットが会長を務めている投資会社バークシャー・ハサウェイの株主に毎年送っている手紙の内容に注目しています。
本書を読むと、意外にもバフェットが何度も失敗していることがわかります。大きな投資判断の誤りも少なくないようです。
しかしながら、なぜか最後には成功させてしまう。
その不思議な力の「何か」について庄司さんは突き詰めていくことになります。
読み進めるとバフェットの投資手法というよりも人格についての興味が募っていきます。そして、バフェット一番の武器は「信用」という資質にあるようです。
それはバフェットが株を買うと、それを確認した人々が同じ株を購入するため、またたくまに値上げりする状況になっているのだとか。
バフェットは「信用とは空気のようなものです」と語ります。
それは空気は普段その存在すら気にも留めないほど、あって当たり前のものと私たちは思っていますが、いざなくなってみるとそこで初めてその重要性に気づくからというわけです。
バフェットは目の前の利益にとらわれることなく、「信頼」という価値観を大事にした。
これこそが、長期に渡り成功を続けられる秘訣であるようです。
一旦株を購入したら長期に渡り保有を続けるという投資スタイルも、この価値観に基づいている気がします。
私も投資での収入がメインになっていますが、投資を通じて社会貢献できることはないか。そんなことを考えました。
こんな人におススメ!
・ウォーレン・バフェットの哲学を知りたい人
・長期的な視野で投資で稼ぎ続けたいと考えている人
・株式投資の勉強をしたい人
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読書日:2014年7月
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