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華僑の考え方と日本人の思考傾向を比較する

『華僑流おカネと人生の管理術』宋 文洲著 書評

 

『華僑流おカネと人生の管理術』宋 文洲著

 

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著者の宋文洲さんは中国出身の企業家であり経営コンサルタント。国費留学生として来日した後に天安門事件に遭遇。

 

この事件を嫌い、大学院修了後も日本に住み続けいています。

 

ソフトブレーン株式会社を創業し、成人後に来日した外国人として初めて日本の証券市場に上場を果たした人物として知られています。

 

宋さんについてはテレビの経済番組のコメンテーターとして発言する姿をよく見ますが、天性の明るさと秘めた力強いパワーを感じます。

 

本書は困難な状況の中でも生き抜く華僑のノウハウを紹介しており、とりわけ失敗を恐れずにチャレンジすることの大切さを伝えています。

 

実は宋さんも多くの失敗をされていたことを述べられていて、あまり経歴をしらなかった私としては驚きでした。

 

日本人が失敗を恐れてなかなか行動に移さないという傾向があることは知っているのですが、この本が良いのはなぜ華僑の人はそのチャレンジが出来るかというところまで言及しているのです。

 

それは、華僑はリスクマネジメントに非常に長けた人々であるということ。

 

華僑の人がハイリスクな挑戦を積極的に行い、実際は幾度となく失敗しても復活出来るのはリスクマネジメントをしているからなのだそうです。

 

例えば、国籍を分散させたり、金銭面では「事業資金と生活資金を分ける」ことや、「理財(金融投資のこと)」を積極的に行うことです。

 

特にお金の面については多くの学びを得ることが出来ました。

 

華僑の大金持ちの多くは、少々儲かったからといって、お金をムダに消費に回したりせず、「このお金を使って、もっと成長したい」と投資に回すそうです。

 

そのため、莫大な資産を持ちながら非常に生活は質素なのだとか。

 

世界有数の資産家でもあるウォーレン・バフェットもまさに同じスタイルであるため、真の大金持ちというのは本当にお金を大切に使うのだなあと感心しました。

 

日本人はとかく失敗を恐れがちです。

 

しかしながら、リスクマネジメントをしてチャレンジを続けることでやがて大きな成果を生み出すという教えは実に理に適っていると感じました。

 

今後の私の生き方に影響を与える教えを伝授してくれました。

 

こんな人におススメ!

・華僑の人生観を参考にしたい人
・大金持ちの考え方に触れたい人
・人生をチャレンジングに生きたい人

 

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読書日:2014年12月

 

『華僑流おカネと人生の管理術』宋 文洲著

 

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