トップページ > 【評価順】自己啓発の本> 【読書感想】『面白いほどよくわかる論語』石田 琢智
イラストや図で孔子の教えをわかりやすく解説
『面白いほどよくわかる論語』石田 琢智監修 書評
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中国古典の『論語』は定期的に読み返しています。人間としての生き方の指針を提示され、心が落ち着きます。
孔子が生きた時代は今から2500年前も昔で、その時の日本は何とまだ石器時代でした。
そんな昔に生まれた教えが、例えば、日本資本主義の父といわれる渋沢栄一が『論語と算盤』と経営に論語を取り入れられているように、時代を超えて読まれ続け、実践に反映されているということはものすごいことです。
内容は同じなのですが、著者により解釈が多少異なるため、私はいろいろな種類の『論語』に関する本を読んでいます。
本書もそのような中の一冊として手に取りました。
本書では教えの内容によって、章が分けられており、「善い生き方とは」「仕事というもの」「政治はどうあるべきか」「学ぶということ」「人とどう付き合うのか」「心を込めるということ」と全6章で構成されています。
ページの左側はイラストと図でそれぞれの教えをわかりやすく説明しており、初心者にとっては入門書としてうってつけといえます。
改めて読んでみて、清廉潔白のイメージが強い孔子ですが、お金を儲けることについて否定をしていないのは意外な印象を持ちました。
お金儲けの才能は悪くない、但し、その儲け方については正当な方法であるという主張です。
このような教えがあるからこそ渋沢栄一は経営哲学に論語の教えを反映させたのでしょう。
人間は生きる上では指針のようなものが必要でしょう。
そんな時、時代を超えて読み継がれている中国古典は最良のテキストの1つであると実感しています。
こんな人におススメ!
・これまで『論語』を読んだことのない人
・『論語』を読んだことがあるが、理解出来なかった人
・人間として大切な事を学びたい人
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読書日:2014年2月
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