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成毛眞さんの本の選択眼が素晴らしい
『面白い本』成毛 眞著 書評
サイト管理人の評価
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読書狂ともいえるレベルの本好きで、ノンフィクション本の書評サイト『HONZ』代表の成毛眞さんが、おすすめのノンフィクション本100冊+&を紹介するという内容。
HONZメンバーによる『ノンフィクションはこれを読め!』シリーズが素晴らしかったので、その楽しさを期待して読んでみました。
今回紹介された本の中には、本サイトで紹介した『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(増田 俊也著)』もありました。
私自身、とても夢中になって読み、評価は満点の☆5つを付けています。
その意味でもここで紹介されている本はいずれも本当に面白い内容なのだと確信しました。
1点残念だったのは、『ノンフィクションはこれを読め!』に比べて、1冊1冊の紹介文が短いこと。
『ノンフィクションはこれを読め!』はかなり細かく内容を伝えて、書評というよりも、要約のような感じで好きでした。
本書はそれぞれのさわりの部分しか書かれていないので、少し物足りなさを感じました。
とはいえ、それでもここで紹介されている本は興味をそそられるものばかり。
カテゴライズの方法もユニークで、「ピンポイント歴史学」「学べない生き方」「ヘビーなサイエンス」「シチュエーション別読書法」「嘘のノンフィクション」「タイヘンな本たち」「金と仕事とものづくり」「事実は小説より奇なり」「鉄板すぎて紹介するのも恥ずかしい本」といった形でくくられています。
真の本好きらしいまとめ方だと感じました。
私は本の素晴らしさは、普段の生活では味わえないような体験や知識を学べる点にあると思います。
その意味では、「学べない生き方」「事実は小説よりも奇なり」あたりで紹介されている本が特に興味をそそられました。
「金と仕事とものづくり」では、ヘタなビジネス本よりビジネスが学べると成毛さんは、伝えており、納得できる部分があります。
いづれも読んでみたいのですが、特に面白そうだと思った本は下記の通り。
・『毛沢東の大飢饉』人類史上最悪の愚策と知られる中国の「大躍進政策」について
・『大村智』先日、ノーベル賞を受賞。刊行当時、日本では知られていなかった大村さんの偉業を紹介
・『ヤクザと原発』福島第一原発でお作業現場の実像を著者が作業員に扮してレポート
・『ベトナムの少女』ピュリッツァー賞で一躍有名になった裸で逃げ惑う少女の写真。その少女のその後
・『軍艦武蔵』巨艦「武蔵」の真実を、綿密な調査で得た圧倒的な情報量で描く
私の場合、もともと読みたい本を選んで読むのではなく、無目的に本棚を眺め、面白そうなものをチョイスして読むようにしています。
そのため、これらの本にいつ出会えるかは不明ではありますが、そんな出会いがあった時、確実に手にとることになるでしょうね。
こんな人におススメ!
・面白い本を読みたい人
・世界は驚きに満ちていることを実感したい人
・これから本を好きになりたい人
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読書日:2015年11月
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