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東海林さんによる「旅」をテーマにしたエッセイ集。どれも笑える面白さ

『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』東海林 さだお著 書評

 

『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』東海林 さだお著

 

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漫画家、東海林さだおさんによるエッセイ集。

 

東海林さんのエッセイといえば、「食」をテーマにした丸かじりシリーズが有名ですが、本書はタイトル通り、「旅」をテーマにしたエッセイを中心に収録されています。

 

東海林さんのエッセイの良さは、単純にその面白さにあります。

 

どのエッセイも一定のレベルを保っていますが、テーマの切り口のユニークさが素敵。

 

そして、いづれも「全く役に立たない」という点もまた贅沢です。

 

本書でもこれらの東海林さんの特徴が引き継がれ、全編楽しく読むことが出来ます。

 

やはり、東海林さんの視点がユニークですね。

 

・「用事のない旅」列車編とバス編
・京都で定食屋さん巡り
・アキバ文化を身をもって体験
・辞典についての考察

 

何も用事を作らず、ふらりと行く旅は、とても贅沢だなと憧れてしまいますし、アキバの「萌え」文化との遭遇は、爆笑モノ。

 

オヤジ代表ともいえる東海林さんとアキバは全くの異文化であり、そんな中、東海林さんがコロリとメイドさんに傾倒してしまう様子はとても貴重です。

 

巻末には、椎名誠さんとの対談が収録されています。テーマは「世界の寄食、ニッポンの珍食」。

 

この対談はいつも東海林さんが師匠、椎名さんが弟子のような立場で進行されているのですが、今回に限っては、椎名さんがどことなくエラソーなのが少し気になりました。

 

これもまた貴重とえいば貴重ですが。

 

相変わらず、期待を裏切らず、楽しませてくれる本でした。

 

こんな人におススメ!

・旅の雰囲気を味わいたい人
・何気ない日常を楽しく過ごしたい人
・楽しい「おやじ」の生活を読んでみたい人

 

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読書日:2016年1月

 

『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』東海林 さだお著

 

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