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エンターテイメント性あふれるプロレスショーの履歴

『新日本プロレス12人の怪人』門馬 忠雄著 書評

 

『新日本プロレス12人の怪人』門馬 忠雄著

 

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著者の門馬忠雄さんは、1962年に東京スポーツ新聞社に入社した後、プロレス担当記者に。

 

以降、プロレスの取材歴は50年に至り、まさにプロレスの生き字引ともいえる人物です。

 

本書はそんな門馬さんが、「新日本の12傑」をクローズアップし、取材ノートに基づいたプロレス紳士録になっています。

 

私自身、子供のころからプロレスが好きで、新日本、全日本、そこから派生した数々の団体については人並み以上の知識を持ち得ています。

 

改めて、プロレス、特に新日本プロレスの魅力について学びたいと思い、手に取りました。

 

さて、本書で取り上げられている12人は下記のとおり。

 

アントニオ猪木から、今の新日本プロレスを引っ張っている棚橋弘至まで、全時代をカバーした選出になっています。

 

・アントニオ猪木【プロレスの妖怪】
・山本小鉄【道場と酒を愛した鬼軍曹】
・長州力【「猪木超え」を果たした反骨心】
・前田日明【3人の鬼が生んだ格闘王】
・藤原喜明【ガンになっても戦う関節技の鬼】
・タイガーマスク【二度と現れない天才】
・キラー・カーン【米国マット界を席巻した大型ヒール】
・アンドレ・ザ・ジャイアント【ド迫力の人間山脈】
・タイガー・ジェット・シン【悪を商売にしたインドの狂虎】
・マクガイヤー兄弟【600キロ超の巨大な双子】
・橋本真也【太く短く生きた破壊王】
・棚橋弘至【ビジュアルな異能派レスラー】

 

いずれもそれぞれの時代を彩ったスタープレイヤーが並んでいますが、特に、懐かしき昭和の時代に焦点があたっているという印象。

 

その中でも、アンドレ・ザ・ジャイアントやマクガイヤー兄弟など、存在自体が度肝を抜く、プロレスラーのインパクトが強いです。

 

プロレスは「超人」であり、常人離れした人間の集まりといった要素が昔は重視されていたのではないでしょうか。

 

そんな規格外のレスラーのエピソードの数々は驚きの連続。

 

移動バスにワイン1ケースを持ち込む半端ない酒量のアンドレや、並みの7、8人分の量をいっぺんに食べるマクガイヤー兄弟。

 

図体が大きいと、飲食を取り込む量も半端ないのです。

 

時代は移り変わり、猪木による創設から、前田日明によるUWF闘争、橋本真也らによる闘魂三銃士の時代を経て、今は棚橋弘至がエース格に。

 

プロレスは洗練されていき、客層も女性が増えてきているような気がします。

 

プロレスは良い意味で純粋なスポーツではなく、観ていて楽しい、エンターテイメントショーなのでしょう。

 

経営による時代時代の波はあれど、これからも楽しい夢を魅せ続けてくれる団体であってほしいと思いました。

 

こんな人におススメ!

・新日本プロレスの歴史をざっくり確認したい人
・プロレスラーの魅力に触れたい人
・昭和の時代を感じ取りたい人

 

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読書日:2016年5月

 

『新日本プロレス12人の怪人』門馬 忠雄著

 

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