トップページ > 【評価順】ビジネスの本> 【読書感想】『銀座久兵衛 こだわりの流儀』今田 洋輔
お客から学び取れる者が進化を遂げる
『銀座久兵衛 こだわりの流儀』今田 洋輔著 書評
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お寿司の「銀座久兵衛」といえば、今や誰もが「お寿司の名店」として知っていることでしょう。
「高級寿司=九兵衛」というブランドイメージがすっかり確立しました。
本書はそんな九兵衛の2代目主人、今田洋輔さんが自らの仕事観について書いています。
今田さんは経営者でありながら、50年以上の実績を持つ、世界を代表する寿司職人の一人でもあります。
本書の目次は次のとおり。
序章 先代の教え
1章 「九兵衛」流おもてなし
2章 九兵衛の「握り」はこう作られる
3章 一流を超える板前の心意気
4章 強いお店のつくり方
5章 「九兵衛」の人材育成術
読み進めてみると、今では知名度抜群の久兵衛ですが、そこに至るまでゆっくりと進化を遂げてきたことがわかります。
それは今田さんが常にお客さんと対峙し、様々な気づきを得て、その度に改良を重ねてきた結果であるほかにありません。
例えば、九兵衛には細かい決まり事がたくさんあり、盆や皿の位置までマニュアル化されているのです。
これは、「現場第一主義」を掲げ、多くのお客さんとの交流を経るたびにバージョンアップしてきた賜物です。
今田さんの感性がある限り、九兵衛は安泰であると強く感じました。
トップの意志というのは飲食店においてはとりわけ大きな影響をもたらすものなのでしょう。
私も様々な個人ビジネスを手掛け、多くのお客さんと日々対峙をしています。
その中から、どのような学びを得ればよいのかのヒントを頂いたような気がして、嬉しくなりました。
やはり、現場こそ大事であり、経営の生命線である。
そんなことを強く感じた次第です。
こんな人におススメ!
・銀座九兵衛が有名になった理由を知りたい人
・一流店の流儀を学びたい人
・顧客相手にビジネスをしている人
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読書日:2016年11月
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