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自己啓発セミナーへの誘導が目的の中身の薄い本

『大富豪アニキの教え』兄貴(丸尾孝俊)著 書評

 

『大富豪アニキの教え』兄貴(丸尾孝俊)著

 

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著者の丸尾孝俊こと兄貴は20代後半で単身インドネシアのバリ島に渡り、ほぼ無一文だった状態から莫大な資産を築き上げたのだそうです。

 

本書は主人公の鈴木一郎(31歳)がバリ島にいる兄貴の元へ行き、富豪になった兄貴の教えを乞うという物語になっています。

 

本書に出てくる教えなのですが、富豪になるための具体的な過程やテクニックなどではなく精神論に終始しています。

 

それも、「人は鏡。相手の面倒をみれば、必ず返ってくる」「1日14時間以上働きまくる」「相手のために、お金を使い続ける」といったようなどこかで聞いたことがあるようなものばかり。

 

何とも内容の薄い話が延々と続きます。

 

そして、最後に来て本書の目的がわかりました。

 

「読者のみんなも成功したければバリ島に来い」と語り、公式ホームページへ誘導。そして、そのページ上でバリ島での自己啓発セミナーツアーの告知をしているのです。

 

これを見るとなぜ本書の内容が薄く、心地の良い言葉ばかり並んでいるのかが理解出来ます。

 

あまり読書をしないライトユーザーを取り込み、共感させ自己啓発セミナーのツアーに参加させるというのが本書の目的なのでしょう。

 

正直、ここに出てくる数々の教えはどこかで見たことがあるような使い回しのものばかりです。

 

これに感化されてツアーに参加してしまうようではそれこそいいカモになり、ムダ金を使うだけです。

 

そんな状況では絶対に成功は出来ないでしょう。

 

一種のプロパガンダ要素があり、このような本に簡単に影響されないような知識と見識を持つべきという反面教師のような一冊です。

 

こんな人におススメ!

・カモにならないための参考として読みたい人

 

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読書日:2014年7月

 

『大富豪アニキの教え』兄貴(丸尾孝俊)著

 

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