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人の心の構造は時代や場所を超えて不変である

『その時歴史が動いた〈33〉』NHK取材班 書評

 

『その時歴史が動いた〈33〉』NHK取材班

 

サイト管理人の評価

 

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歴史が変革するワンシーンを取り上げ、そこに至るまでの検証を行うNHKテレビ番組を書籍化したシリーズ。

 

私としては好きなシリーズで、詳細な分析が気に入っているのですが、今回は鎌倉時代の出来事が中心となっており、時代的に興味が薄かったこともあり、あまり頭に入って来ませんでした。

 

今回取り上げているのは下記の場面です。

 

・もう一つの日本を創った男 平将門東国独立政権の謎 940年(天慶3)2月14日

 

・平清盛早すぎた革新 平氏政権誕生の時 1179年(治承3)11月20日

 

・義経はなぜ死んだのか 源頼朝と奥州藤原氏の攻防 1189年(文治5)閏4月30日

 

・実朝暗殺 歌人将軍は、なぜ殺されたか? 1219年(建保7)1月27日

 

・我が運命は民とともに 悲劇の英雄・楠木正成の実像 1336年(建武3)5月25日

 

一読してみて人間は争いの歴史であり、その発端は不満や嫉妬、権力欲など心の仕組みというのはいつの時代も変わらないのだと感じました。

 

だからこそ中国古典の『荀子』のように3000年前の教えを今読んでも、十分に参考になるということなのでしょう。

 

その意味からも歴史から学べる点は多くあり、本書でいえば楠木正成などはリーダーシップを身に着けるうえでの参考になります。

 

「歴史は繰り返す」といいますが、過去の歴史から学びを積み重ね、同じ過ちをしない努力を続ける必要があると痛感します。

 

こんな人におススメ!

・鎌倉時代近辺の歴史に興味がある人
・1000年近く前の日本人の心の持ち方を知りたい人
・空いた時間に気軽に読める本を探している人

 

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読書日:2014年12月

 

『その時歴史が動いた〈33〉』NHK取材班

 

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