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バブル世代電通社員の分析にはバイアスがかかっているかも

『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』大屋 洋子著 書評

 

『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』大屋 洋子著

 

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本書の刊行は2009年であり、当時は映像クリエイター高城剛さん(44歳)と女優沢尻エリカさん(22歳)、ダウンタウンの松本人志さん(45歳)と伊原凛さん(26歳)といった40代男性と20代女性の結婚が世間を賑わせていました。

 

この傾向が増えているという点に目を付け、その原因を探るというのが本書の内容になっています。

 

著者の大屋洋子さんは電通総研スーパーバイザー。

 

ウェルネス(健康・美容)市場担当のプロジェクトリーダーをされているとのことで、「心の健康」という観点から調査を行い、この問題に対し分析を行っています。

 

大まかな結論を述べると、40代男性と20代女性はそれぞれ、ちょうど「壁期」という、ストレスを強く感じ、その後の人生の選択を迫られている時期にあり、そのストレスの内容や質、解消したい方向性や求めていることが、まるで引き寄せられるかのように惹かれ合うのだそうです。

 

上記の点について、比較対象として20代男性や30代男性、40代女性の意識や行動も伝えながら自論を展開していきます。

 

読んでみてなるほどなと思う面がある一方、著者の分析に納得できない部分もあり、一般の認識とのズレがあるのではないかなと思いました。

 

著者はバブル世代にあたるのですが、それに加え電通勤務ということがバイアスになり、一般認識との感覚のかい離があるように感じて仕方がありませんでした。

 

どうもバブルの香りがして、少し感覚が古いんじゃないかなというのが感想で、ツッコミ所も多い。

 

同じデータであっても他の人が分析したら、また違って結論になったのではなかろうかとも思うのです。

 

それだけに意識調査や分析というのは難しく、この問題については他の意見も機会があれば知りたいと感じています。

 

こんな人におススメ!

・40代男性と20代女性が相互に惹かれ合う考察を読みたい人
・日本人の恋愛観がどのように変化しているかを把握したい人
・各世代の男女の動向について知りたい人

 

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読書日:2014年6月

 

『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』大屋 洋子著

 

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