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トレーダーが辿るであろう成長の軌跡を物語で描く

『FXトレーダーの大冒険』ロブ・ブッカー著 書評

 

『FXトレーダーの大冒険』ロブ・ブッカー著

 

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著者のロブ・ブッカーは、FXトレーダーであり、世界中のトレーダーたちが自制心を持ち、利益を上げられるようになるための指導もしています。

 

日本においてもEZFXという月額課金のトレード指南サイトを運営しています。

 

本書はロブ・ブッカーが20年の歳月を経て書き上げた物語。

 

主人公のハリー・ベインズがFXに興味を持ち、トレードを始めるも、大きな損失を出し、2度も破産寸前に。

 

それでも、もがき続けるうちに、トレードテクニックや最適なマインドをじょじょに身につけ、トレーダーとして成長していく姿を描いています。

 

ウィザードブックシリーズという一連の投資本の中の一つであり、シリーズのほとんどはトレード指南の書なのですが、この本は物語を通して、FXトレーダーとして必要な資質を学んでいくという内容になっています。

 

FXを始めた主人公は、最初、連勝を重ね、資金が増えていくのですが、次第に調子に乗り、ハイリスクで投資を行い、一気に大きな損を出してしまいます。

 

このあたりの過程はおそらく、ほとんどのFX経験者なら通る道なのではないでしょうか。

 

いわゆる「コツコツドカン」というやつです。

 

私も2008年にFXを始めたのですが、その年に起きたリーマンショックで資金をふっとばした経験があります。

 

FX以外もそうだと思いますが、投資は失敗を重ねるうちに、それを教訓とし、また、マインドをコントロールして成長していくのだと思います。

 

その意味で主人公がどのようなことに気づき、成長していくかがわかる、貴重な本であると感じました。

 

特に、これからFXトレードを始めようと考えている初心者にとっては、陥りがちな罠を知ることが出来るので、効果は高いでしょう。

 

そして、「退場することなく、続けていけばいつかは成功する」という信念を持つことの大切さも改めて学びました。

 

こんな人におススメ!

・トレーダーが陥りがちな失敗を学んでおきたい人
・投資で生き残るための要素を知りたい人
・投資家が成長する過程を物語で読みたい人

 

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読書日:2016年5月

 

『FXトレーダーの大冒険』ロブ・ブッカー著

 

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