たけしさんのフィルタを通して大英博物館の展示物が楽しめる
『たけしの大英博物館見聞録』ビートたけし著 書評
サイト管理人の評価
スポンサーリンク
タレントのビートたけしさんは知識人という側面も持ち、相当な読書家でもあるそうです。
量子力学や相対性理論や数学、英語の本なども読むというから相当頭の良い方なのだなという気がします。
算数も好きで問題を解くテレビ番組も持たれていましたよね。
本書はそんなビートたけしさんが大英博物館に貸切で見物し、様々な展示物について語るという内容になっています。
たけしさんの口上で展示物の紹介をしていくので、わかりやすく興味を持って読み進めていくことが出来ます。
ビートたけしさんが大英博物館に行くきっかけになったのは、あのバイク転倒事故だったそうです。
奇跡的に死を免れたことで、自分の生きている意味を真剣に考えるようになったたけしさん。
そこで「生きていた証」の巣窟であるロンドンの大英博物館に訪ねることを思いつくのです。
大英博物館の様々な展示品がたけしさんのフィルタを通して紹介されるのですんなりと頭に入っていきます。
例えば、大英博物館一番の人気展示物「ロゼッタ・ストーン」などは、「古代エジプトの文字解読に役立ったわけだけど、文面はたいしたことない。
ほとんどプトレマイオス5世っていう王様へのゴマすり文句なんだって。」というような具合。
高尚な展示物もたけしさんが人間臭い視点から語るのです。
このように本書は大英博物館の軽めなブックガイドという役割にもなるでしょう。
楽しく読みながらも知的好奇心を満たしてくれる、どこか品を感じさせる一冊となっています。
こんな人におススメ!
・大英博物館の展示物を身近に感じたい人
・ビートたけしさんの視点で万物を理解したい人
・大英博物館の展示物をビジュアルで確認したい人
スポンサーリンク
読書日:2015年4月
サイト管理人の評価