トップページ > 【評価順】勉強・教育の本> 【読書感想】『0歳から育てる脳と心―8つの才能を伸ばす33のルール』森田 勝之
脳科学の視点から能力を伸ばしていくためのアドバイス
『0歳から育てる脳と心―8つの才能を伸ばす33のルール』森田 勝之著 書評
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社会人になり様々な人と出会っていくと、時折「この人は親の教育がいいんだろうな」と思わせるような人がいます。
その人の生まれ持った素質ももちろんあるのでしょうが、後天的な影響として大きいのは子供の頃の教育に他なりません。
そんな育児教育の本を探していて、タイトルに惹かれて手に取った一冊です。
著者の森田勝之さんは神経言語学、神経哲学を専門とする大学教授。
「脳とコミュニケーション」をテーマに、「コミュニケーション」の「脳内メカニズム」を研究しています。
本書の特徴は、子供には、脳の成長に合わせて伸ばすべき能力があり、親も子供を育てることで成長するということを明らかにしていること。
神経言語専門教授ならではの視点となっています。
タイトルで述べている「8つの能力」とは、下記の通り。
・言語的知性
・絵画的知性
・空間的知性
・論理数学的知性
・音楽的知性
・身体運動的知性
・社会的知性
・感情的知性
脳科学の分野においてはこの8種類の知性に対応する脳の「受容部分」が特定されているそうで、各知性は独立して伸び、必ずしも知性間の相関性は高くないのだとか。
本書ではこの能力毎に章を8つに分け、それぞれ年齢と共にどのように伸ばしていくのが良いのかを伝えています。
例えば、「言語的知性」であれば、母語を覚えていくにあたり、赤ちゃんの頭の中ではどのような変化が起きているのか、その時に脳の好奇心を満たす環境を整えるためにどのような環境を整えれば良いのかといったところまで言及しています。
さらにはバイリンガルに育てる方法や自分で考える子供に育てるためのやり方など後々の成長に大変重要なポイントを脳科学の視点から伝えています。
このように、重大な要素になりそうな話も少なくなく、文章も説得力があります。
0歳からの教育法というのは、それこそ一生を左右するものになるのではないでしょうか。
これから何度か読み返し、しっかりと反映させていきたいと感じた次第です。
こんな人におススメ!
・生まれて間もない赤ちゃんがいる人
・幼児教育を考えている人
・脳が持つ8つの能力を知りたい人
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読書日:2014年9月
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