トップページ > 【評価順】旅・海外体験の本> 【読書感想】『ミャンマー 驚きの素顔』三橋 貴明
リアルなミャンマーの現状をわかりやすく正確に理解出来る
『ミャンマー 驚きの素顔』三橋 貴明著 書評
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私は長年、日本語教師のボランティアを続けていますが、特にミャンマー人との交流は活発に行っています。
そんな中、よりミャンマーのことを知ろうと思い、手に取ったのが本書です。
著者の三橋貴明さんは、経済評論家としてメディアにもよく登場されている方。
現地取材を行い、その記録を綴っており、リアルなミャンマーを知ることが出来ます。
私がボランティアでの交流を通じて認識しているミャンマーと、本書で書かれているミャンマーの実態は同一で、正確な情報を拾っているなという印象。
さらに、知らなかったことも多くあり、読みやすく十分に役立ちました。
印象に残った点を下記に列挙してみます。
・135もの民族が暮らしている多民族国家
・中国人の対応がひどく、ミャンマー人は基本的に中国人が嫌い
・格差がどんでもなく大きく、絶大な権力に富が集中している
・インフラが十分ではなく、停電も多い
・生きにくい国だが、ミャンマー人の気質から暴動は起こらない
・日本の中古車は、倍の値段でミャンマーで売られている
・新日国であるが、過去の歴史からそう単純ではない
・安倍総理が日本人墓地に参拝したことは、現地メディアでは大きく扱われた
ミャンマー人は総じて大人しく、シャイで真面目。日本人の気質にとても似ているとも言われています。
やはり敬虔な仏教国であるという影響もあるのでしょう。
しかしだからこそ、政府の暴政があっても、怒りを振り回すこような暴動は起きず、それが最貧国になってしまった一因でもあるようにうかがえます。
11月の選挙でいよいよアウンサンスーチー率いるNLDが第一党になりました。
ミャンマー人のアウンサンスーチーに対する信頼は絶大なものがあります。
最後のフロンティアといわれていたミャンマーがこれからどのように変わっていくのか。
大きな注目を持って、注視していきたいことの一つです。
こんな人におススメ!
・ミャンマーについてわかりやすく正確に把握したい人
・ミャンマー人の気質や性格について知っておきたい人
・海外での日本の貢献について知りたい人
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読書日:2015年12月
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