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心が疲れた時にしみこむ桜井章一さんの教え
『どうしたら桜井さんのように「素」で生きられますか?』桜井 章一 香山 リカ著 書評
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著者の一人、桜井章一さんは1960年代に麻雀の代打ちで20年間無敗のまま引退したとされる伝説の人物。
現在は「雀鬼会」という組織を作り、桜井章一の雀風や生き方を意味する「雀鬼流」を指導しています。
桜井さんの信奉者は多く、プロレスラーの中邑真輔選手、卓球女子の平野早矢香選手は桜井さんにアドバイスを求め、また、サイバーエージェント社長の藤田晋さんは学生の時に桜井さんの道場で麻雀を学んでいました。
本書では桜井さんの生き方の哲学を紹介し、それを精神科医の香山リカさんが補足するという内容になっています。
桜井さんの教えはかなり独特であり、普通に日常生活を送っている限りはなかなか思い至らない考え方の持ち主です。
それだけに初めて桜井さんの哲学に触れた方はおおいに刺激を受けることになるでしょう。
例えば冒頭で、今回初めて香山リカさんに会うにあたり、「自分を全否定して、自分をゼロにして香山先生に会ったらどうなんだろう?」という狙いから、わざと自分の気持ちをネガティブな方に追い込んでみるという試みをされてみます。
そして、その時の体験から、「行きすぎたポジティブは、いい・悪いだけでは括れないようなこともある」と思いいたる。
この発想なども桜井さんならではの視点があるからこそです。
本書で紹介される桜井さんの教えは多くの示唆に富んでいます。
苦しいことに対しては「ありがとう」と思って向かい合う、自殺したくなったら「自然の恵み」として命を持続させていく、悪いこともいいことも水に流すといった具合です。
全体的に本書を通して「他人と比較する必要なんてない。もっと自分らしく生きていいんだよ」というメッセージが伝わってきます。
社会の常識の中でがんじがらめになりストレスを受けた人が読むと、全く異なる視点が身体の中に入り、ずいぶんと心が楽になってくるのではないでしょうか。
良い意味で違った角度から世の中を見ることが出来る一冊になっています。
こんな人におススメ!
・日常生活で精神的に疲れてしまった人
・しなやかで柔軟な心を持ちたい人
・20年間無敗伝説を持った桜井章一さんの考え方を吸収したい人
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読書日:2014年6月
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