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クラシック音楽を聴く時に知っておきたい知識をわかりやすく紹介

『ビジュアルで楽しむクラシック名曲案内』加藤 浩子監修 書評

 

『ビジュアルで楽しむクラシック名曲案内』加藤 浩子監修

 

サイト管理人の評価

 

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クラシック音楽は時折聴いているのですが、特段何か知識があるわけではなく、単に音色を聴くという位の認識でした。

 

今回改めて、クラシック音楽を楽しむために、体系だった知識を吸収したいと手にしたのが本書でした。

 

イラストや写真が豊富で読みやすく、薄いので読み終えるのに時間がさほどかからないという印象だったからです。

 

結果からいうとこの本を選んで大当たりでした。

 

加藤浩子さんという方がこの本の監修を行っており、大学講師であり、音楽に関する著作物も多く出されています。

 

他に4人の方が構成・執筆として関わっています。

 

「はじめに」によると、クラシック音楽300年余の歴史を代表する名曲中の名曲28曲が、ひと目でわかるように視覚的・立体的に解説されていると書かれています。

 

その通りでまったくのクラシック初心者でもすんなりと入っていける作りになっていて、クラシック音楽が持つイメージの敷居の高さが全くありません。

 

作曲家の私生活や趣味などのエピソードも随所で紹介し、これもまた楽しめます。

 

時代毎に区切られており、「バロックの名曲」「古典派の名曲」「前期ロマン派の名曲」「後期ロマン派の名曲」「世紀末の名曲」という流れになっています。

 

そのため、クラシック音楽がどのように発展していったかということも理解出来、例えば、ベートーヴェンの歴史的存在意義なども確認出来ます。

 

名曲とされている曲の理由も曲の流れを図解で説明しながら教えてくれます。この「曲の流れを図にしてくれる」という試みは今まであまりなかったのではないでしょうか。

 

その流れのポイントポイントで、「何がどうすごいのか」を解説してくれます。

 

また、時折挟まれるコラムも興味深い。

 

例えば、モーツァルトはあの秘密結社フリーメーソンの熱心な会員であり、フリーメーソンの影響が色濃い作品も存在しているなど。

 

驚きの事実も多いのです。

 

読み終わった時は、クラシック音楽の発展の歴史と名曲のどの部分がすごいのかを理解出来ます。

 

そして、以後クラシック音楽を聴く時に理解度に深みが増すことになるでしょう。

 

教養としても知っておくととても周囲の人から感心されること間違いないでしょう。

 

こんな人におススメ!

・クラシック音楽を聴くときに役立つ知識をわかりやすく学びたい人
・クラシック音楽300年の歴史を体系的に知りたい人
・興味深い作曲家や名曲のエピソードを知りたい人

 

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読書日:2014年3月

 

『ビジュアルで楽しむクラシック名曲案内』加藤 浩子監修

 

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