トップページ > 【評価順】漫画・関連本> 【読書感想】『マンガ 日本の歴史〈2〉邪馬台国と卑弥呼のまつりごと』石ノ森 章太郎
学習漫画の域を超えたスペクタクルシーンがたっぷり
『マンガ 日本の歴史〈2〉』石ノ森 章太郎著 書評
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弥生時代のハイライトである邪馬台国とその統治者卑弥呼について描いた一冊。
綿密な時代考証に基づいた絵柄と学習漫画の域を超えたドラマチックな展開が魅力です。
「石ノ森版日本の歴史」はこのドラマ性に特徴があると感じます。
卑弥呼の登場シーンからして神秘的。2ページをさいて群衆シーンが細かく描かれ、力の入れようがわかります。
空から降りてくるように登場する卑弥呼
。シャーマンとして描かれているのが石ノ森版卑弥呼の特徴で、学習漫画でありがちな説明は薄く、あくまでもマンガの魅力で示していこうという巨匠ならではの覚悟を感じます。
物語は邪馬台国に使える姉弟が登場し、狂言回しとして話を盛り立ててくれます。最後は悲惨な結末になってしまいますが…。
この2人から見た卑弥呼像といった感じで、視点に工夫がされています。
戦闘シーンなども丁寧に書かれており、スペクタクル要素たっぷり。
演出がたくさんもりこまれながらも、史実に沿っているのでこの手腕はさすがといったところです。
今までの学習マンガにはない楽しさや感動を与えてくれることになるでしょう。
こんな人におススメ!
・ドラマチックな歴史学習マンガを読みたい人
・石ノ森版卑弥呼を見てみたい人
・邪馬台国について勉強したい人
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読書日:2015年3月
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