とてもリアルに伝わる宇宙での暮らしの日々
『野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?』野口聡一 大江麻理子著 書評
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宇宙で暮らすと食事はどうなんだろう?滞在中、休日は何をするのだろうか?日々ストレスがたまらないのだろうか?そんな宇宙飛行に関する様々な疑問を解き明かしてくれる一冊。
宇宙から見た地球の様々な写真も掲載されており、楽しく読むことが出来ました。
本書は2005年、2009年と二度に渡り宇宙に行き、日本人最長記録となる177日の宇宙滞在記録を持つ宇宙飛行士の野口聡一さんに対し、テレビ東京アナウンサーの大江麻理子さんが聞き手として様々な質問をするという内容になっています。
打ち上げから帰還まで章立てられており、大江さんがかなり細かいところまで質問してくれるので、よりリアルに宇宙での生活を知ることが出来ます。
初めて知る内容も多く、驚きの連続。
例えば、真空なのに「宇宙のにおい」があること。
また、重力がないため、宇宙飛行士の身体は変化し、足などは角質がどんどん取れてフニフニになってしまうのだとか。
滞在中は世界中の宇宙飛行士と協力していく必要があるため、日本人としての気質を思い知らされるとも述べており興味深かったです。
日本人は議論をふっかけることを「悪い人間関係を生み出すと感じる」傾向にあり、この傾向は良し悪しなのだそうです。
強く主張できない日本人という印象は本当に持たれているものなのですね。
宇宙に対する興味はまだまだ尽きませんが、とてもわかりやすくかなり細かいところまで語られているため、宇宙での生活のことを多く知れることが出来る良い本でした。
こんな人におススメ!
・宇宙に行くとどのような現象が起きるのか知りたい人
・宇宙飛行を疑似体験してみたい人
・宇宙から見た地球の有名なスポットの画像を眺めたい人
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読書日:2014年3月
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