ストーリーテラー宮部みゆきが放つサスペンス短編集
『地下街の雨』宮部 みゆき著 書評
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宮部みゆきさんの本は時折読むのですが、巧みなストーリー展開で作品の世界にのめりこませてくれます。
特に『模倣犯』は傑作で、読書中は圧倒的な面白さでどっぷりとその世界に浸っていました。
ただし私にとって宮部さんの作品は当たり外れがあり、特にファンタジー系の小説はなかなか入っていけないのです。
本書はサスペンスタッチの短編集とのことで、展開の面白さを期待して読んでみました。
宮部さんの短編を読むのは初めてでしたが、限られたページの中でもしっかりと展開が二転三転し、楽しく読むことが出来ました。
宮部さんの本領発揮といったところです。
全部で7つのストーリーが掲載されていますが、1品1品質が保たれています。
他の作品もそうですが、人物描写がしっかりしていて登場人物の情念が湧き上がってくる印象です。
宮部さんの小説世界はそんな人物たちが躍動して話を盛り上げてくれるのです。
短編なので空いた時間事に1作品を読み終えることが出来るのも良かったです。
今度はまた長編を読み、宮部さんの世界観に入っていきたいと感じました。
こんな人におススメ!
・ストーリーテラー宮部みゆきさんの世界を短編で楽しみたい人
・ストーリー展開が巧みなサスペンスを読みたい人
・空き時間に読みやすい小説を求めている人
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読書日:2015年5月
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