トップページ > 【評価順】勉強・教育の本> 【読書感想】『「読んで身につけた」40歳からの英語独学法』笹野洋子
40歳前の人にも読んでほしい英語学習の入門書
『「読んで身につけた」40歳からの英語独学法』笹野洋子著 書評
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著者の笹野洋子さんは40歳から英語学習を始め、47歳で翻訳家になられた方。
ご自身が40歳から始めた英語の勉強方法を体験をベースに紹介している内容です。
私も英語を本格的に勉強しようと思い40歳手前でしたが手に取り読んでみました。もちろん今でも勉強は継続中です。
英語知識ゼロから勉強を重ねていくという流れになっていて、英語学習のツボをよく押さえている印象でした。
年齢に関わらず、英語があまり得意ではない状態から勉強を始める人に読んで欲しい一冊です。
本書にも書いてありますが、言葉を聞くと、人間の大脳のなかの「ウェルニッケ言語野」という箇所が反応するのだそうです。
そして、実験によると、英語ができる人は、ウェルニッケ言語野の反応箇所が、英語と日本語を聞いた時にそれぞれ異なり、英語が苦手な人は同じ箇所が反応するのだそうです。
そして、英語が出来るには脳の中に「英語担当の場所」を作る必要があり、それは「暗記」というよりも「体で覚える」とか「慣れ」が重要であると笹野さんは推測しています。
笹野さんの英語学習の核は「50回の音読」にあります。
声に出して同じ文章を何度も読む。これが、「体でおぼえる」ことの第一歩であると伝えています。
この考え方は私も踏襲しており、ジムで走るときでも同じ文章をひたすら何回も何回も流し聞き続けています。
最も非効率なのは新しい文章を一度だけたくさん読むことでしょう。
それだと理解しきれないうちに、次の文章に触れることになり、いつまでたっても自分の体に仕込みこむことはないと感じます。
同じ文章を何度も何度も読み聞きし、自分の体の中に取り入れ、自然にフレーズが出てくるくらいになってようやく英語を使えるようになるのではないかと思います。
本書は笹野さんの体験談も詳しく書かれ、「自分でも出来るかも!」というモチベーション向上のきっかけにもなります。
これから英語学習を行いたい初心者は一読する価値はあるでしょうね。
こんな人におススメ!
・あまり英語が得意ではない状態から英語を勉強したい人
・英語学習の要諦を知りたい人
・英語を勉強するためのモチベーションを引き上げたい人
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読書日:2014年5月
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