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韓国人の視点からの「嫌韓本」で反日思想の実態を知る
『韓国人による恥韓論』シンシアリー著 書評
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世間には「嫌韓本」が溢れています。一昔前の韓流ブームは去り、新大久保のコリアンタウンは閑古鳥が鳴いています。
しかしながら、世界文化遺産登録時の韓国の介入などをみると「そりゃそうだよね」という感じもするのです。日本人として。
昨年、初めて韓国に行きました。強烈な反日国というのが興味津々でソウルをウロウロしていましたが、残念(?)ながらそんな雰囲気はなく、街の人も親切ではありました。
もう少し現地で深く入っていく必要があるかもしれません。
本書はそんな嫌韓本の1つではありますが、他の著書と際立った違いが一つあります。それは、著者が韓国生まれ、韓国育ちの生粋の韓国人であること。
シンシアリーさんは韓国で正体を隠して、反日を批判するブログを運営されています。
正体を隠す理由は、韓国では、反日でないものは国賊扱いされ、見つかれば社会的に抹殺されるからです。
反日国の中でシンシアリーさんが目覚めたのは、母から日本語を教えられ、日本のアニメや雑誌、書籍などに触れて、韓国で敵視している日本はどこにも存在しないとわかったからだとか。
在住韓国人から見る、反日思想批判。とても貴重な情報となっています。
一読すると予想以上に韓国人の反日感情が大きいことがわかります。韓流ドラマやK-POPなどで韓国をイメージしていた人はショックを受けることでしょう。
例えば、保存状態の悪い文化財は、「全て植民地時代に荒らした日本のせい」になってしまうんだそうです。
その背景には全ての責任を日本のせいにすることで韓国国内が丸く収まるということにあるそうです。
統治する側にとってまことに都合の良い手段であり、学校教育から徹底的に刷り込まれます。
子供の頃から教え込まれた価値観が簡単に変わるものではないということはご理解頂けることでしょう。
一読してとても気になることがありました。
それはシンシアリーさんも指摘されていますが、反日の「純化」が日を追うごとに急激に高くなっているということです。
徹底的に教育された若い世代の方が「反日」は獣化しているそうで、「反日のためなら人を殺しても良い」というところまで来ていること。これはゾッとします。
長いスパンで考えて、少子化で日本の人口が減り、朝鮮統一がなされ人口が一気に増えたりしたらどんなことが起きてしまうのであろう…と最悪の想定をしてしまいます。
この反日傾向はどこに行きつくのでしょうか。引き続き注力すべき事柄です。
こんな人におススメ!
・韓国人の視点からの「嫌韓本」を読みたい人
・韓国人の反日思想の実態を知りたい人
・韓国人が反日になった背景を知りたい人
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読書日:2015年6月
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