どんな職業にもスタイルがあり、哲学がある
『AV男優』家田荘子著 書評
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AV男優を職業とする人々のインタビュー集。
加藤鷹やチョコボール向井など有名な方も入れば、会社勤めをしていて仕事がクビになり、AV男優に専念するようになった比較的無名の人もいます。
まるで作家さんのインタビュー集を読むような錯覚があり、それだけそれぞれの男優さんがこだわりやポリシーと持ち、仕事に対峙しているということが理解出来ました。
三千五百本以上のAVに出ているような加藤鷹さんもいれば、月に4本ペースでしか出演しない男優さんもいる。
哲学科出身でSM系ばかり出演する男優もいる…。AV男優の数だけ仕事のスタイルがあるということなのでしょう。
但し共通している部分もあり、それはみんな女性がとても好きであるということ。
だからこそこの職業を選んだのでしょうが、その意味でいえば好きなことを仕事にしている幸せな人々ということもいえます。
また今回出てきたAV男優の中には結婚をしている人も何人かいるのですが、この仕事を理解している奥さんもすごいものだと感じ入ります。
一人だけAV男優の奥さんがインタビューに答えているのですが、旦那さんがAVに出演しているのを知りながら、心配したことも嫉妬したこともないとのことで、すごく理解のある方だと思いました。
その人が男優と結婚した理由が「この人と一緒になったら、きっと何か面白そうだ」と感じたからとのことでそんな純粋な思いが世の中を楽しくさせているのかもしれません。
どんな職業であれ、人の数だけ仕事のアプローチの仕方が異なり、それによって仕事観も変わってくるということを学びました。
こんな人におススメ!
・AV業界の仕事内容について知りたい人
・様々な職業における個々のポリシー・こだわりをしりたい人
・心の広い、よく出来た奥さんの存在を知りたい人
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読書日:2015年8月
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