トップページ > 【評価順】漫画・関連本> 【読書感想】『マンガ 日本の歴史〈1〉秦・漢帝国と稲作を始める倭人』石ノ森 章太郎
マンガ界の巨匠が描く日本の歴史
『マンガ 日本の歴史〈1〉』石ノ森 章太郎著 書評
サイト管理人の評価
スポンサーリンク
日本の歴史のマンガ化は数多くありますが、本作はマンガ界の巨匠石ノ森章太郎が手掛けたことに価値があります。
このシリーズは中公文庫版で全55冊にものぼります。
累計で800万部を売上げ、80年代のマンガ日本史ブームの集大成と位置付けられている作品です。
巻末には、石ノ森さんが「萬画」宣言を行い、面白いという意味の「漫画」から、万(よろず)の表現が出来、無限大の可能性を持つメディアとなるとして、「萬画」という表現に変えるという決意をしています。
本書はシリーズ1作目であり、「秦・漢帝国と稲作を始める倭人」というタイトルがついています。
本編の後には石ノ森さんが書いた時代考証に基づいた下書きが掲載され、かなり綿密に史料や文献に沿った絵を描かれていたということがわかります。
この時代はストーリーの自由度が高いということもあるのかもしれませんが、物語にドラマ性が盛り込まれており、予想以上に面白かったなという印象です。
これならば子供も日本の歴史に興味を持ってくれるかもしれません。
歴史の勉強という堅苦しいことは抜きにしても、普通にマンガとして楽しんで読むのもアリかなと思いました。
こんな人におススメ!
・日本の歴史を改めてなぞりたい人
・楽しく読める学習マンガを探している人
・時代考証がしっかりしている歴史物語を読みたい人
スポンサーリンク
読書日:2015年3月
サイト管理人の評価