宇宙飛行士になるまでの人生を綴る
『宇宙飛行士になる勉強法』山崎直子著 書評
サイト管理人の評価
スポンサーリンク
著者の山崎直子さんは宇宙飛行士として2010年4月スペースシャトルに搭乗し、国際宇宙ステーションに10日間滞在しました。
現在は退任されており、2児の母でもあります。
本のタイトルは「勉強法」と書いていますが、どちらかというと山崎さんが宇宙飛行士になるまでの半生を書いた内容。
その過程の中で子供の時から宇宙飛行士になるまで、どのような勉強をしてきたかがわかります。
例えば、子供の時、両親は放任主義で「宇宙に行きたい」という山崎さんの夢なども決して否定しなかったそうです。
また、山崎さんは東京大学に入学していますが、その時の勉強法なども書いています。
極めてオーソドックスな勉強であり、地頭の良い方なのだろうという印象。
これも親の教育方針のお蔭かもしれません。
以降、アメリカ留学から宇宙飛行士選抜試験、候補生訓練などまるで自分が宇宙飛行士になった気分で疑似体験を楽しむことが出来ます。
宇宙飛行士になり、宇宙に飛ぶまでの過程が良くわかり興味を持って読み進められます。
本書で特に印象的だったのは、アメリカ留学に行ったときに山崎さんの英語が全く通じなかったという所。
東京大学に行き、TOEFLやラジオ英会話などでさんざん勉強しても、発音とスピードが全く異なり、ついていけなかったとのことで、学校で教える英語教育というのは実践では全く通じないのだなと痛感しました。
巻末には漫画『宇宙兄弟』の作者小山宙哉さんとの対談も掲載され、宇宙飛行士の訓練の状況などよりリアルに感じることが出来ます。
こんな人におススメ!
・宇宙飛行士になる人はどのような勉強をしてきたか知りたい人
・キャリア志向の女の人
・小さな子どもがいる親の人
スポンサーリンク
読書日:2014年4月
サイト管理人の評価