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100冊分の世界が一気に味わえる贅沢

『ノンフィクションはこれを読め! 2014 HONZが選んだ100冊』成毛 眞編 書評

 

『ノンフィクションはこれを読め! 2014 HONZが選んだ100冊』成毛 眞編

 

サイト管理人の評価

 

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『ノンフィクションはこれを読め!2013』の続編。

 

前作がとても面白かったので本書を読むのを楽しみにしていました。

 

この本は元マイクロソフト社長の成毛眞さんが立ち上げた「HONZ」というお薦め本を紹介するレビューサイトを書籍化したもの。

 

1年間でサイトで紹介した500冊の本の中から100冊を厳選して載せています。

 

レビューは成毛さん含め17名の方が書いているのですが、このレビューの良さはそれぞれの本のあらすじをしっかりと書いていること。

 

どちらかというと「要約」といった趣もあり、100冊の本を一気に読むような感覚になるのです。

 

本を通して様々な未知の世界に触れたい私にとってはたまらない構成です。

 

100冊の中で読んだことのあるのは『家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』のみでした。

 

私の知らない世界がまだまだ膨大に潜んでいるというわけですね。

 

紹介した本はどれも魅力的で様々な世界に出会うことが出来ました。

 

科学者の論文ねつ造の歴史、東日本大震災で壊滅状態に陥った石巻にある印刷工場の奇跡の復旧、鳶の仕事、スリランカで降った赤い雨の謎…。

 

世の中では様々なことが起きており、感動や不思議に満ちています。

 

本書ではレビュー以外のコンテンツもあるのですが、今回特に印象に残ったのは無類の読書家であるライフネット生命保険CEO出口治明さんのインタビューでした。

 

膨大な読書で知識や知恵を積み上げた出口さんが語る、江戸時代の歴史観や経済観などは含蓄があり、独自の視点がありでとても感心してしまいました。

 

読書家にとってのローモデルのような資質の持ち主の方ではないかと思った次第です。

 

レビューの質が高く、これからもこのシリーズが続くことを楽しみにしています。

 

こんな人におススメ!

・100冊分の良書の概要を一気に知りたい人
・知らない世界を堪能してみたい人
・無類の読書家の見識を確認したい人

 

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読書日:2015年10月

 

『ノンフィクションはこれを読め! 2014 HONZが選んだ100冊』成毛 眞編

 

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